高穂神社の神職ら、京都で松前神楽奉納へ

update 2015/1/22 10:44


 函館市上湯川町の高穂神社(澤口廣宮司)の神職らでつくる高穂神社松前神楽会が25日に京都市左京区の赤山(せきざん)禅院で開かれる大祭で神事芸能「松前神楽」を奉納する。2009年9月に続く2度目の奉仕で、澤口宮司は「松前と京都は慶長年間から深い関わりがる。大役を任されて光栄」と話し、研さんを積んでいる。

 赤山禅院は天台宗比叡山延暦寺の塔頭(別院)で、神仏混合の寺院。平安時代、慈覚大師円仁(えんにん)が唐に渡り、天台教学を納めた。その行程を守護した赤山大明神に感謝し、赤山禅院建立を誓い、円仁の遺命を受けた第四世天台座主安慧(あんね)が創建したと伝えられている。

 松前と京都の関わりは、松前藩成立後、蝦夷地の交易品が北前船(弁財船)で京都へ輸送されたことや、慶長年間に青年公家・花山院忠長らが、幕府から流刑された際、五世・慶広が万福寺で厚遇したことで密接な関係となった。以後、松前氏には京都公家から6人の女性が嫁入りしている。

 赤山禅院鑑定士の井上象英さんと澤口宮司に縁があり、昨年7月、井上さんから2回目の松前神楽奉納の依頼を受けた。約30分の出演が2回で、榊舞、二羽散米(にわさこ)舞、福田舞などを各回3〜4座奉納する。今回の奉納に向け、尻岸内八幡神社(函館市大澗)の荒木力弥宮司が指導し、澤口宮司、荒木宮司ら8人が向かう。

 澤口宮司は「神さまに奉仕の心をお伝えし、大祭の参拝者に松前と京都のつながりを知っていただきたい」と気を引き締める。

提供 - 函館新聞社

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