川汲に認定こども園新設へ

update 2015/1/22 10:44


 函館市内で保育園や病院などを運営する社会福祉法人函館共愛会(福島安義理事長)は、川汲町(南茅部地区)に幼稚園と保育所の機能を併せ持つ「認定こども園」を新設する。3月に着工し、来年春の開園を目指す。同法人が認定こども園を運営するのは初めて。

 施設は南茅部支所近隣に建設を予定。鉄筋コンクリート2階建てで、面積は1054・2平方b。5室程度の保育室や遊戯室などを配置する。定員数は100人で、保育園児として80人、幼稚園児として20人を予定している。

 函館市は保育環境の整備や保育サービス充実のため、公立保育園の民営化を進めている。尾札部保育園と臼尻保育園の統合民営化に伴い、市の移管を受けた同法人が認定子ども園を新設することとなった。

 尾札部保育園は海岸沿いにあるため「津波を心配する保護者の声もあった。子どもの安全を考え、津波に備えて尾札部と臼尻の中間地点となる川汲の高台に建設を決めた」と佐藤輝雄事務局長。「お母さんたちが安心して働けるようサポートしていく」と話す。

 市によると、現在、市内には5カ所の認定こども園があるが、2015年度に始まる「子ども・子育て支援新制度」に伴い、4月から太陽の子幼稚園と第二太陽の子幼稚園がこども園に移行する。国は保育所に入れない待機児童の解消を目指し、同制度で認定こども園の支援を拡充する考えだが、11の保育園を運営する同法人は「幼稚園教諭と保育士の両資格を持つ教諭の確保が難しく、課題も多い。今後の動きを見ながら移行するか考えていきたい」とする。

提供 - 函館新聞社

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