工藤氏が再選出馬表明…函館市長選
update 2015/1/18 10:28
函館市の工藤寿樹市長(65)は17日、後援会の会合で、4月に行われる函館市長選(19日告示、26日投開票)に無所属で再選を目指して立候補することを正式に表明した。工藤氏は「1期目に種をまいたことは緒についたばかりで完成の域に達していない。次の4年間は人任せにせず、自分の手である程度形にしたい。今までの流れを止めない」と述べ、地元経済の再生や人口減少対策に取り組む考えを示した。市長選への出馬表明は工藤氏が初めて。
工藤氏はこの日午後、室田晴康後援会長ら幹部約15人を集めて会合を開いた。20日の定例会見での表明が有力視されていたが、後援会への意思表示を優先した。
1期目を振り返り、工藤氏は「北海道新幹線の並行在来線問題や新駅の駅名問題、大間原発問題もあったが、経済再生と財政再建を柱に福祉、教育、まちづくりの5つの柱で政策を展開し、いろいろな種をまいてきた」と述べ、中心市街地再開発や函館アリーナと函館フットボールパークの整備、海外観光客誘致などに取り組んだことを説明。
その上で「即効性のあるイベントも行ってきたが、持続的に函館を活性化させるには抜本的な対策をしていかなければならない」と強調。市財政の改善が進んでいることから、2期目に向けては経済再生の継続を挙げるとともに、人口減少対策の中でも特に子育て支援に力を入れるとし、「子どもが生まれ、若い人が街に残れるための政策が大きな柱になる」と述べた。
工藤氏は取材に対し、この時期の出馬表明について「衆院選が終わった後の年明けに、落ち着いてできると判断した」と説明。具体的な政策を2月上旬にも示すとしている。
工藤氏は1949年11月、乙部町生まれ。函館ラ・サール高、早大法学部卒。1973年に旧亀田市に採用され、函館市との合併後は財務部長、企画部長、助役・副市長を歴任。2010年12月に西尾正範前市長の市政運営を批判して副市長を辞任後、11年4月の市長選に立候補し、初当選した。
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