効果的な防災教育学ぶ、函館気象台が教員対象に初の研修会
update 2015/1/17 10:41
函館地方気象台は16日、効果的な防災教育を実践することで、子供たちや家庭へ防災知識の普及・啓発につなげてもらおうと「学校防災教育の研修会in函館」を同気象台で開いた。函館を中心に14小学校などから21人が参加し、実践報告やワークショップを通じて防災教育の仕組みづくりなどを学んだ。
道内の気象台が学校関係者を対象とした防災教育の研修会は2011年度に札幌で始まった。昨年度に旭川で開催したことが好評だったことで、本年度は函館で初開催した。
始めに5年前から防災教育を実践している札幌南白石小学校の安達正博教諭が「命を守る防災教育が生き方を教える教育につながる。教職員として何を、いつ、どのように行うかを知ることが大切」と学校防災教育のあり方を解説。
続いて安達教諭が5年生社会における「緊急地震速報の実践」や、札幌真駒内公園小学校の渋谷宜和教諭が5年生理科で、児童が雲など天気の変化を観測し、防災の視点に取り入れた実践を紹介した。
の後、参加者は4つの班に分かれ「教科における防災教育のあり方」をテーマにワークショップを行った。津波からの避難訓練ばかりでなく、冬など季節によって発生する災害やその避難方法を想定することや、防災の視点で地域を歩いて調べること、子供たちが興味を持ち、適切に判断して主体的に行動する力をつけることの大切さなどが発表された。安達教諭は「今日話したことは各校の職員室で話し合ってほしい。教師が防災を意識していることが子供に伝わり、学校や家庭に広まってくれれば」と期待した。
函館桔梗小学校の高坂耕治教諭は「避難訓練で児童が速やかに整列する大切さなど学べることが多く、今後の課題として取り組みたい」と話した。
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