ガソリン値下がり続く、25カ月ぶり140円台
update 2015/1/15 10:24
世界的な原油価格の下落を受け、函館市内でもガソリンの値下がりが続いている。市が14日発表した石油製品小売価格調査によると、レギュラーガソリンの平均価格は前月比10・23円安の1g146・89円で、5カ月連続の値下がり。市内のガソリンスタンドでは当分の間、現行価格で販売する見通しで、消費者の家計の手助けとなる状況が続きそうだ。
市市民部が毎月市内の卸、小売30店を対象に行っている価格調査によると、140円台は2012年11月以来、25カ月ぶり。1月のレギュラーガソリンの最高価格は1g170・80円、最低価格が同137円だった。
石油情報センター(東京)は「需要が大きかった中国経済の低迷と米国のシェールオイルの増産などで、供給が過剰になった。原油価格の低下が卸、小売企業に直接的に反映された」と説明する。
市内の大手小売企業は14日、フルサービスのスタンドで1g145円、セルフスタンドで同132円で販売。ドライバーにとってうれしい状況が続いているが、担当者は「昨年に比べて温暖な気候が続いており、販売量が大きく伸びたわけではない」と話す。さらに「ガソリンを買いやすい環境ではあるが、顧客の購買意欲低下が見受けられる」という声も上がった。1000円分給油したという市内在住の男性は「値下がりはうれしいが、車に多く乗るようになってはいない」と口にし、昨年4月の消費増税後からの節約志向は変わっていないという。
同センターは今後の見通しについて「来週末にかけて引き続き小売価格は下落するだろう。その後も大幅な値上げはないのでは」とみている。
市の調査ではガソリン以外の石油製品も軒並み値下がりが続いており、家庭用灯油(1gホームタンク用)は平均90・30円(前月比10・54円安)、軽油1gで同129・42円(同10・23円安)、重油1gで同91・20円(同9・58円安)。プロパンガスも5立方b平均で5949・15円(同4・80円安)、10立方bで9713・30円(同12・90円安)と値下がりしている。
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