札幌延伸80億円増、新幹線配分が決定

update 2015/1/15 10:23


 政府の新年度予算案が14日、閣議決定されたのを受けて、国土交通省は整備新幹線の事業配分を発表した。北海道新幹線新函館北斗—札幌間に本年度当初比80億円増の200億円、来年3月開業予定の新青森—新函館北斗間は同24億円減の500億円を計上した。

 北陸、九州を含めた5路線の総額は1600億円(前年度比1%増)でこのうち国費分は755億円。

 新函館北斗−札幌間は、事業が本格化した2013年度から3年連続の増額配分となった。開業時期について、政府・与党は当初の予定から5年前倒しの2030年度末と決めており、必要な予算を含め計上した。

 札幌延伸に向け、本年度は村山トンネル(北斗市)や立岩トンネル(八雲町)などの工事が始まっており、トンネル整備や橋梁建設がさらに進む見通しだ。

 沿線に新八雲駅(仮称)が建設される八雲町は「順調に予算がつき良かったが、地元負担も気掛かり。前倒しによって単年度負担が増えるので、国の支援も期待したい」としている。

 一方、新青森−新函館北斗間は建設工事が終盤を迎え、3年連続で減額。着工(05年度)からの総配分額は今回計上分も含め5300億となり、事業ベースの進捗率は97%に達している。

提供 - 函館新聞社


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