市民体育館40年間の歴史に幕
update 2015/1/13 10:19
市民に親しまれ続けた函館市民体育館が12日、閉館した。1975年2月の開館以来、道南のスポーツ競技の拠点、市民交流の場としてさまざまな場面で使用され、多くの思い出を刻み続けた。この日の成人祭が最後の催しとなり、若者たちの未来に向けた船出を見送った同館は、40年間の歴史に幕を下ろした。
市民体育館は1973年10月に着工し、鉄筋コンクリート造4階建て、延べ床面積7426平方bで、総工費11億円を投じ、75年2月21日にオープン。隣接する市民会館と一体性のあるデザインとなり、湯川地区は市民の文化・スポーツの一大拠点となった。競技場として使用するアリーナ部分やトレーニング室をはじめとした多目的な利用を想定した施設で、開館以来の入場者は昨年12月に1000万人を超え、多くの市民がスポーツに汗を流した。
最後の催しとなった成人祭の終了時には市教育委員会の職員が会場を後にする新成人に向け、「閉館する体育館に最後に『ありがとう』と声を掛けて下さい。皆さんの温かな声で体育館が笑顔になります」とアナウンス。午後3時前にはすべての新成人が会場を後にし、業者や関係者による会場の撤去作業が行われた。
山本真也教育長は「いろいろな場面で使われ続けた体育館で、市民にもさまざまな思い出があると思う。建物にとっても新成人を送り出す成人祭でお別れをすることができたのは良かった。函館アリーナにしっかりと役目を引き継ぎたい」と話していた。
体育館は館内の備品撤去後、解体作業が行われ、跡地はアリーナや市民会館利用者の駐車場となる。
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