14年の火災90件、前年比23件増
update 2015/1/13 10:18
函館市消防本部は2014年の火災件数をまとめた。発生数は前年比23件増の90件で11年以来3年ぶりに90件を超えた。また建物火災による焼失面積は前年倍以上の3090平方bと大幅に増加。同本部予防課は「春先に野火の発生が多かったことが増加した要因の一つ。野外でのごみ焼きは絶対にしないこと。火の元には十分注意してほしい」と呼び掛けている。
同課によると、建物火災は前年比6件増の54件、車両火災が同1件減の7件。延焼火災は同1件減の3件あった。建物火災による焼失面積は、昨年8月に発生した函館どつくの火災が影響し、同1713平方b増の3090平方bと大幅に増加した。
その他の火災は同16件増の28件で、このうち野火が同10件増の17件。野火による焼失面積は6万6119平方bに上り、同年比の約120倍となった。また昨年4月には大船町で、7年ぶりに林野火災が発生し、ヘリコプターで消火活動を行ったが、5・3fを焼失した。
原因別では、たばこの不始末が同7件増の16件で最多。昨年まで8年連続トップの放火(疑いを含む)は前年同数の12件で2位で、3位がコンロの11件(同3件増)、たき火が10件(同7件増)だった。このほか、電気配線が5件あり、同課は「古い配線がショートし、火災につながるケースが増えているので一度は点検が必要。また、たばこの不始末には特に注意してほしい。灰皿にたまった吸い殻は、完全に消火したことを確認してから捨てて」としている。
死者数は前年と同じ3人で、負傷者は同5人減の17人。65歳以上の死者は1995年以来20年ぶりにいなかった。また火災にはならなかったものの、コンロの取り扱い不注意や火の消し忘れなどが45件あり、65歳以上の高齢者に多いという。同課は「昨年は65歳以上の死者がなかったのが、今後も火の消し忘れなどに十分注意し、火を使う際は、絶対に離れてはいけない。住宅用火災警報機を設置するなどの防火対策をしてほしい」と呼びかけている。
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