繁盛願い威勢よく 青果・水産卸売市場で初競り

update 2015/1/6 10:20


 函館市内の青果物、水産物を取り扱う両卸売市場で5日、新年恒例の初競りが行われた。関係者は今年1年の市場活性化への願いを込めて威勢よく掛け声を上げ、2015年のスタートを切った。

 ○…市青果物地方卸売市場(西桔梗町589)では午前6時40分から「初せり式」を実施。そろいの法被を着た市場関係者約130人をはじめ、逢坂誠二、前田一男両衆院議員もお祝いに駆け付けた。

 工藤寿樹市長は「人口減少が進む中で、市場がどう生き残るかを懸命に考えていきたい」と述べた。また8月にオープンする函館アリーナと函館フットボールパークに触れ「交流人口の増加に伴い、市場の取扱高向上につなげたい」と期待を込めた。丸果函館合同青果の勝木敏孝社長は「来年には新幹線が開業し、さまざまな経済効果が期待される。青果物市場の発展を祈念したい」とした。

 東一函館青果の木戸浦静男社長の発声で三本締めを行い、函館巴太鼓による和太鼓演奏が場内に響き渡った。その後、地元産のトマトなどが競りにかけられた。この日の入荷量は野菜が50・9d、果実は16dだった。

 ○…市水産物地方卸売市場(豊川町27)では午前7時から卸売業者や仲売人など約300人が集まり「初売り式」を行った。

 片岡格副市長は、昨年から学校給食で和食の日を実施し、継続して漁業者と市国際水産・海洋総合研究センターとの連携強化に努めているとし、「水産物市場が流通拠点として使命を果たすためには、市場関係者の経営が安定することが最も大事」と述べた。

 卸売業者の函館魚市場の松山征史社長は「今後も厳しい環境は続くだろうが、オール函館で立ち向かい、函館の水産業界がこの不漁から脱出し、飛躍・発展できる1年にできるよう突き進んでいきたい」と抱負を語った。

 式後の初競りではイカやホッケなどが並び、値を読み上げる競り人の威勢の良い声が響き渡った。この日の入荷量は、4日のしけと恵山方面での不漁の影響で、前年同月比14d減の約20dだった。

提供 - 函館新聞社

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