函館市今冬計画、歩道除雪の範囲拡大

update 2014/12/20 10:17


 本格的な降雪シーズンを迎え、函館市は除雪計画に基づき、作業を進めている。今冬は学校周辺の通学路の除雪を強化し、小型機械も入れない狭い歩道は人力での作業を予定。委託業者数、作業車両台数も増やし、市道の円滑な交通環境維持に努める。

 市の除雪費用は大雪となった2011、12年度の決算額は8億円を超えたが、昨年度は約5億8000万円。本年度は昨年度と同額の計4億円(本庁管内3億7000万円、東部4支所管内3000万円)の予算を組んだ。委託事業者は本庁管内で30社で、計390台の車両を借り上げた。

 今季も幹線道路、補助幹線道路、生活道路の順で作業を行う。14日までにまとまった降雪があったが、幹線道路は路面凍結防止に努めるなど、円滑な通行確保に努めている。出動基準はおおむね10a以上の降雪が見込まれる場合だが、気象状況に応じて柔軟に対応する。

 歩道除雪の対象路線は市教委から通学路のルートマップの提供を受けて、学校周辺を中心に昨季より18・3`延長し、105・6`とした。11年度と比較し、3倍以上に拡大している。特に3学期の始業式前には3?4日程度で終わらせる計画で、小型除雪機が使用できない場所は手作業で行う。

 また、町会や企業・団体と協働で取り組む「スノーボランティアサポートプログラム」は昨季、5団体が延べ25回の作業を実施。今季も5団体が市と協定を結んでいる。事前申請が必要になるが、小型の除雪機械や融雪機、排雪用の軽トラックなどを無償で貸し出し、積極的な活用を呼び掛けている。

 市土木部維持課の中西博文課長は「除雪車両の進入を妨げる路上駐車は、付近一帯の作業の遅れにつながる。車道への雪捨ても路面の悪化につながるので控えてほしい。スムーズな除雪作業への理解と協力をお願いしたい」と話している。  ボランティアサポートプログラムの利用相談は同課(電話0138・46・2981)へ。

 市民が利用できる雪捨て場は次の通り。午前9時〜午後5時。

 ◇2dトラックまで▽上新川公園三角グラウンド(上新川町18)▽西旭岡第4児童公園(西旭岡町3)

 ◇4dトラックまで▽古川町資材置場内広場(古川町325)▽土木部維持課向かい広場(赤川1)▽旧市営住宅日吉町4丁目団地跡地(日吉町4)

提供 - 函館新聞社

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