秋サケ 4年ぶり100万匹超…渡島 定置網漁ほぼ終了

update 2014/12/18 10:28


 渡島管内の今季の秋サケ定置網漁が、ほぼ終了した。漁獲量は前年同期比31%増の126万匹(10日現在、速報値)となり、2010年以来4年ぶりに100万匹を超えた。漁獲金額は同58%増の20億4744万円と好調で、過去10年で3番目の高水準となった。

 渡島海区漁業調整委員会によると、漁獲量は噴火湾(長万部−森町砂原)が同60%増の53万匹、道南(鹿部−松前・白神岬)が同16%増の73万匹。漁協別では管内14漁協のうち、鹿部、えさん、松前さくらを除く11漁協で前年を上回り、長万部は前年の2・3倍という高い伸びを示した。

 金額は、過去10年では09年の30億3993万円、06年の24億8451万円に次ぐ規模となった。

 同委員会は「漁獲量は近年の低迷から脱したものの、過去10年平均(155万匹)には届いていない。金額は10年平均(18億3097万円)を上回っており、円安の影響や全道的な不漁などが単価に反映されたのでは」としている。

 管内の秋サケ漁は9月5日に解禁され、漁期は一番遅い地域で今月25日まで。

 全道の漁獲量は同16%減の3200万匹(10日現在、速報値)と振るわなかったが、金額は同4%減の537億円となり、2年連続で500億円を突破した。

提供 - 函館新聞社

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