北斗市の巡回ワゴン、学生と利用促進策探る 函教大がモニターツアー
update 2025/12/8 20:26
【北斗】北斗市は6日、市内で運行する巡回ワゴンの利用促進に向け、道教育大函館校と協働し、大野地区の高齢者を対象としたモニターツアーと意見交換会を実施した。交通手段に課題を抱える住民の「足」の確保と利便性向上策を探った。
巡回ワゴンは、函館バスがカバーできない地域や、利用頻度の低い地域の住民が通院や買い物の足として、地元のタクシー会社に委託し、乗客定員8人の大型ワゴン車を利用して運行している。
大野地域の3路線のほか、上磯地域でも3路線運行。運賃はいずれも1乗車300円、茂辺地・石別地区内での乗り降りについては200円に設定している。
この日は、同大の斎藤征人教授と学生4人が大野地区を訪ねた。ツアーに参加した市民7人は市健康センターせせらぎ温泉(本町4)から大野線1(火・金曜日運行)から巡回ワゴンに体験乗車し、乗り心地や利便性を確認した。
意見交換では、市の担当者から、各路線とも函館バスが通らないエリアをきめ細かく巡回する路線を設定し、巡回ワゴンの看板があるバス停に加え、国道沿いなど危険な場所を除き、バス停間で手を上げれば乗車、乗務員に声をかければ降車できるとの説明もあった。
参加者からは「将来的な免許返納後の移動手段として関心が高い」といった声も上がったほか、路線設定に関して「公民館に停車してほしい」といった路線の延伸や経由地の変更など、さまざまな意見が寄せられた。
参加した市渡の駒畠一栄さん(77)は「住民への認知度が上がっていない。町内会単位で認知度を上げる工夫が必要だが、免許返納時の選択肢として利用を考えている」と話した。
モニターツアーの結果は、来年1月31日に同校で発表する。
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