縄文の森体感 南茅部のパワースポット 来春商品化へ
update 2025/11/29 07:22
函館の任意団体「函館ブルーデスティネーション実行委」(佐々木馨代表)が取り組む観光コンテンツ造成事業で、縄文時代から続く豊かな森と龍のすみか″とも呼ばれるパワースポット「吹上石(ぬけいし)」を訪れるモニターツアーが、市南茅部地区で行われた。参加者から高い満足度を得て、来春から専用ウェブサイトを通じ旅行商品として販売を始める。
今年度の観光庁「地域観光魅力向上事業」を活用、地元の観光機関・団体などから10人が参加し、今月15日に実施した。吹上石探訪プログラムは昨年に続いて2回目で、NPО法人南茅部リバイブサロン(山田貴久理事長)が協力した。
自然倶楽部(駒場町)代表の鎌鹿隆美さんがツアーガイド、森林の工房いさおか(臼尻町)を主宰する岡田功さんが森の案内を務めた。一行はホテル函館ひろめ荘に集合し、ひろめ荘のバスで岡田さんの私有林へ移動、さらに軽トラックで山頂を目指した。山頂へ到着後、登山を始め樹齢300年超のブナやナラの巨木を見て、触って、記念写真を撮りながら進んだ。岡田さんからは、タコ漁のタコ箱に使うブナ林の解説があった。2時間半掛けて標高505メートル地点にある吹上石に着き、地元食材を使った縄文特別弁当を味わった。
下山は全て徒歩で、ひろめ荘まで1時間半掛けトレッキング。登山時に配った入浴セット券を使い、各自温泉入浴とソフトクリームを楽しんだ。
吹上石は、約650万年前にマグマ由来の蒸気と熱水で形成された大きな岩塊で、金の含有量は金山クラスという。地学的にも面白い岩で、同地区の隠れた観光スポットとして注目を浴びそうだ。
参加者アンケートでは「とても満足」が7人、「満足」が3人で、自由記載欄には「適度な登山ハイキングで最後は温泉と南茅部の魅力が詰まっていた」「地域の新たな魅力を知ることができた」などの声が寄せられた。今回は軽トラで移動することで登山の負荷を一定程度軽減できたことや、落ち葉がふかふかで歩きやすいトレッキングを楽しめたことが高評価につながったとみられる。
事業受託者のノース技研(昭和3)の池田敏春経営戦略室長は「豊かな森と海があったからこそ、縄文人が1万年も定住できたというストーリーを提案したい」と意気込んでいる。
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