道南ラルズが道南食材で新商品続々開発 「郷宝」酒かすの赤魚 「神トマト」でジンギスカン
update 2025/6/16 20:16
函館近郊でスーパーを展開する道南ラルズ(北斗市追分3)は地産地消を推進しようと、道南産の食材を使った商品の開発を進めている。七飯町の日本酒「郷宝」の酒かすを使った「自家製赤魚粕漬」や、南茅部産のマコンブを使った「自家製赤魚西京味噌漬」などを開発。系列のスーパーアークスなどで販売を始め売り上げが好調だ。今後は、総菜や弁当などへの地元食材の活用も検討している。
「地産地消の商品を何か作りたいと考えていたとき、道南の酒蔵の酒かすを使った商品が思い浮かんだ」。そう話すのは同社で魚の加工商品を開発する林翔太さん(40)。函館市栄町のみそしょうゆ醸造元「道南食糧工業」の協力を得て2月から新商品の開発を始めた。使うのは郷宝の酒かす。味付けを工夫するため、道南食糧工業に赤魚を漬け込む酒かすを数パターン作ってもらった。
「酒かすの風味が強いもの、添加物の味が強いものなどいくつか試した。最終的に酒かすの風味を強くし、添加物をなるべく控える味に行きついた」と林さん。
マコンブを使った赤魚のかす漬けも同時に開発。4月3日から同社系列のスーパーアークスなど18店舗で販売すると、両方で月間約4000パックを売り上げる好評ぶりだった。
林さんは「今は、米国産の赤魚を使っているが、今後はホッケなど道南産の魚のかす漬けにチャレンジしたい」と話す。林さんら開発チームは、道南産の食材を使った総菜や弁当の開発も視野に入れている。
同社では、食肉を扱うチームも道南産の食材を使った商品を開発。開発チームの一人、佐藤亮太さん(39)さんは「上司から、ふるさと納税に出せる肉の商品を開発できないかと依頼があった。すぐに浮かんだのがジンギスカン。北海道といえばジンギスカンですから」と振り返る。
地元食材の何を使うか。思いついたのが、北斗市追分の白石農園のブランドトマト「神トマト」と南茅部のマコンブだった。神トマトとマコンブを使った2種類のジンギスカンを昨年11月から販売、北斗市のふるさと納税品に提供した。売り上げはやはり好調だった。月間で各約1500パックを売り上げている。
「道南の名物は、ジンギスカンというイメージを定着させたい。今後はこの味で、北海道の豚肉を使った『トンジスカン』を出してみたい」と意気込む。
「自家製赤魚粕漬」と「自家製赤魚西京味噌漬」は、いずれも半身2枚入りで498円(税抜き、通常価格)。「トマトジンギスカン」と「真昆布ジンギスカン」は、いずれも500グラムで880円(同)。
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