「美食都市アワード」に函館市選出
update 2025/3/14 07:29
食を軸としたまちづくりの取り組みを評価する「美食都市アワード2025」に函館市が選出された。都市計画やフードビジネスの専門家らでつくる美食都市研究会(会長・橋爪紳也大阪公立大学教授)と雑誌「料理王国」が24年に創設したもので、新鮮な魚介類を使った料理や西洋の料理文化が根付いた土地柄、地元の料理人が取り組む各種イベントが高い評価を受けた。
同研究会はガストロノミー(美食学)と都市の関係を具現化する「美食都市構想」の推進を目的に2015年に設立。食文化と地域の魅力を融合させた都市を評価しようと、昨年アワードを立ち上げた。今回は審査員7人による自薦や一般公募で選ばれた46都市・エリアの中から、市場の存在や料理人の養成機関、食にまつわるイベントの存在など10項目で審査。10都市に絞った中から最終的に5都市を選んだ。道内からの選出は24年の帯広市に次いで2都市目。
函館市は日本でいち早く港を開いた背景から和洋折衷の食文化が根付き、新鮮な海産物や地元ならでは食が国内外の観光客を魅了しているとして評価。さらに地元の料理人を中心にバル街や世界料理学会が開催されている点や、五島軒に代表される西洋料理の系譜が引き継がれ、「伝統と革新が融合する美食の拠点」として受賞につながった。
バル街や世界料理学会を立ち上げ、料理人集団「クラブ・ガストロノミー・バリアドス」代表を務める深谷宏治さんは「函館に来る人は『おいしい街』というイメージを持っており、潜在的なものが評価されたのでは。バル街や料理学会の存在を要素として受け取られたこともうれしい」と喜ぶ。函館市食産業振興課の五十嵐かなめ課長は「非常に喜ばしいこと。函館の魅力を首都圏や道外の方に知ってもらういいきっかけになる」と話している。
函館市に対する贈呈式は7月を予定。今年のアワードには函館のほか、福井県坂井市、三重県多気町、兵庫県淡路島エリア(淡路市、洲本市、南あわじ市)と広島県廿日市市が選出された。
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