北のハイグレード食品2025 道南から「酒粕あいす郷宝」、「完熟ほおずり林檎ジュース」の2品認定
update 2025/2/26 21:41
【札幌】優れた道産加工品を認定する「北のハイグレード食品2025」(道主催)の発表会がこのほど、札幌市内で開かれた。道南からは、冨士冷菓(函館市)の「酒粕あいす郷宝」、まるみ園宮田果樹園(七飯町)の「完熟ほおずり林檎ジュース」の2品が選ばれ、三橋剛副知事が事業者に選定証書を贈った。
道産加工品の販路拡大と、食を通じた地域産業活性化を図る狙いで2011年から行っており、今年で15回目。今年度は道内各地から103点の応募があり、道内外のシェフなど食のプロが18品を選定した。
酒粕あいす郷宝は、箱館醸蔵が造る日本酒「郷宝」の製造過程で生じる酒かすと、道産ミルクを使ったアイスクリーム。酒かすのほのかな香りと濃厚なミルク風味のバランスが高評価を受けた。中村彰宏社長は「1947年の創業以来、原材料はなるべく天然素材を使うことをコンセプトにしている。郷宝は地元の人が地元産のコメと水を使い醸造する酒。可能な限り地元の素材を使って商品を作っていきたい」と意欲を見せた。
完熟ほおずり林檎ジュースは、減農薬栽培した七飯産の希少種リンゴ「ほおずり」のみを使用。リンゴ本来のおいしさが味わえるすっきりした酸味と甘みが高い評価を受けた。宮田和也代表は「受賞を機に、七飯のリンゴがおいしいということを多くの人に知ってもらいたい。自分の世代で良質なリンゴ栽培が続けられる産地を築き、次世代につなげていければ」と抱負を話した。
このほかの選定を受けた事業者は次の通り(敬称略)
宝水ワイナリー(岩見沢市)世壱屋(札幌市)丸亀(同)弘安倉庫(同)MOVE(同)北海道ワイン(小樽市)AguricoEN(美唄市)Bweeds(帯広市)フタバ製麺(留萌市)浅野農場(石狩管内当別町)かみふらの産業賑わい協議会(空知管内上富良野町)月のチーズ(オホーツク管内滝上町)ELEZO社(十勝管内豊頃町)銀鱗(日高管内新ひだか町)
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