人材不足解消へホテルと連携 おでリハ「おたすけ事業」拡大

update 2024/11/14 20:41


 介護関連施設を対象に有償でボランティアスタッフを派遣する、おたすけ事業を展開する「おでかけリハビリ(おでリハ)推進協議会」(松田悌一会長)は、今月から函館市内の宿泊施設へのスタッフ派遣に乗り出した。松田会長は「これまで介護事業所を中心に展開してきたが、今回新たに宿泊施設と連携することで、シニア層の社会参加機会の創出と、ホテル業界の人材不足の解消を図る新たなモデルとして、社会課題の解決につなげたい」と話している。

 おたすけ事業は、介護関連業務を仕事にしたい個人と、サポートを必要としている施設をマッチングするプラットフォームとして、2019年から始まった取り組み。協議会がボランティアスタッフを派遣することで事業所は職員の負担軽減が図られ、ボランティアスタッフは活動で得た報酬(協力企業の商品券など)で買い物や健康づくりを楽しむことができる仕組み。

 今回、介護関連施設以外では初の試みとして、湯の浜ホテル(湯川町1、金道泰幸社長)と連携。11日には1回目のスタッフ派遣が行われ、堀川町のスポーツ指導員、片石あつ子さん(77)が現場担当者の指導を受けながら約2時間、バックヤードでの備品整理に取り組んだ。片石さんは「函館市のシニア大学でこの取り組みを知った。実際にやってみると自分でもできる内容で続けられそう。少しでも従業員の負担軽減につながればうれしい」と話す。

 片石さんの指導に就いた同ホテルサービス部門スタッフの境那月(27)さんは「仕事が多岐に及ぶ中で、ボランティアスタッフがその一部を担ってくれると助かる」と期待を寄せる。金道社長は「繁忙期は特に人手を必要としており、今後継続的な運用が可能か見極めていきたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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