10月1、2日に世界料理学会 6年ぶり大規模パーティーも

update 2024/9/19 20:36


 国内外から料理人が集う「第11回世界料理学会inHAKODATE」(実行委主催)が、10月1、2両日に開かれる。1日は函館国際ホテル(大手町)、2日は市芸術ホール(五稜郭町)を会場に、気鋭のシェフらが個人発表やディスカッションを繰り広げる。初日夜には6年ぶりに大規模な開催記念パーティーも復活する。

 スペイン北東部のバスク地方、サンセバスチャンで修業したレストランバスク(松陰町)オーナーシェフの深谷宏治実行委代表が、現場の料理人たちの研さん場をつくりたいと2009年から1年半に1回のペースで開催。今回は新型コロナウイルス禍で3年ぶりの通常開催となった前回(22年9月)から約2年ぶりの開催となる。

 今回は「混沌(こんとん)たる時代に向けて、料理人はどうあるべきか」をテーマに据え、国内外のシェフら14人が登壇。初日は午後1時〜5時半で開催し、岐阜市の「日本料理たか田八祥」の高田晴之氏、三重県伊勢市のフランス料理店「ボンヴィヴァン」の河瀬毅氏ら6人が発表する。

 2日目は午前10時〜午後5時20分で、午前11時半からは細胞が生まれ変わる機能・オートファジー研究の第一人者で大阪大大学院生命機能研究科の吉森保教授が、大阪市のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥールビヨン」の道野正氏と対談し、生命科学と食の関連性に迫る。午後2時45分からは深谷代表がスペイン修業時に約2年半師事し、「新バスク料理の父」と称される故ルイス・イリサール氏の長女、ビシ・イリサール氏が登場し、小都市であるサンセバスチャンを「美食の街」に育てた父の功績などを語る。このほか、世界的パティシエの辻口博啓氏は製菓を学ぶ学生も聴講できるよう、午後4時から登壇する。

 入場料は2日間有効の2デイズチケットが前売り2500円、当日3000円。いずれか1日有効の1デイチケットは前売り1500円、当日2000円。1日午後7時から国際ホテルで開くパーティーは事前予約制でチケットは1万1000円。学会に登壇するシェフらが手掛けるピンチョス(つまみ)や同ホテルの木村史能総料理長が手掛ける料理を味わえる。チケットはいずれも料理学会の公式ウェブページのほか、ラ・コンチャ・イ・バスク(末広町)で取り扱う。

 深谷代表は「料理哲学や食材への思いに触れ、料理人から刺激を受ける機会にしてほしい。食に興味がある人や料理人を目指す人などにぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。問い合わせは実行委事務局の田村さん(090・7516・4171)へ。

提供 - 函館新聞社

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