介護予防事業を拡充

update 2016/2/24 10:06


 函館市は新年度、65歳以上の市民の生活機能の維持・向上を目的とする介護予防事業を拡充する。新たに、市民になじみのある「はこだて賛歌」のメロディーに乗せて体を動かす体操をつくるほか、転倒骨折予防や水中運動など運動実践と講話による介護予防教室の開催場所を増加。市は新年度予算案に関係経費約3900万円を計上し、これらの事業を契機に、高齢者自らの介護予防への意識啓発につなげたい考えだ。

 体操は町会の集会や自宅などで気軽に行えることを基本に、市独自のものを作成。全国的にも童謡に合わせた踊りや地域の名産物をモチーフにしたりと、ご当地体操として広く作られている。市は2008年度に有酸素運動の要素を取り入れた「函館いか踊り体操」を創作しているが、今回は介護予防に重点を置く。

 市高齢福祉課によると、時間をかけてゆっくりと腕や脚を上げ下げするなど、高齢化による足腰などの筋力低下を防ぐ体操を、はこだて賛歌に合わせて踊る。いつでもどこでも踊れるようDVDを1万枚作成して希望者に配布する予定で、同課は「ラジオ体操のように日常的に活用し、転ばないような体づくりや認知症の予防にもつなげてもらいたい」とする。

 要支援・要介護認定を受けていない65歳以上を対象に、参加無料で開いている介護予防教室は、現在転倒骨折予防、マシントレーニング、水中運動、認知症予防の4教室を夏秋冬の年間3クール実施。新年度からは春も入れて4クールとし、新たに「口腔機能向上教室」を開設。飲み込む機能の低下や唾液の減少などの改善を目的に、効果的な歌唱やマッサージなどを行う。

 加えて、各教室の受託事業者を2〜3者に増やし、市内各地で受講できるよう拡充。年間参加予定者は本年度比約4倍の1150人を見込んでいる。

提供 - 函館新聞社

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