赤川の小水力発電 来月完成
update 2016/2/23 10:14
函館市企業局経営懇話会が22日、同局庁舎で開かれた。上下水道部は赤川高区浄水場(赤川町)の敷地内で整備を進めている小水力発電設備について、3月下旬の完成、10月をめどに売電を開始する考えを示した。売電先は新電力事業者を含め、入札で決定する。
発電施設は取水先の新中野ダムとの約100メートルの高低差を利用して、流水の水圧で水車を回して発電する仕組み。総事業費約5億円をかけて整備を進めている。
最大出力は199キロワットで、年間発電量は、一般家庭260世帯の年間使用電力量に相当し、今後20年間の平均値で約140万キロワット時を見込む。新年度の水道事業会計予算案の収益的収入に、売電を開始する10月以降の半年間に75万1872キロワット時分の販売を見込み、収入として2760万円を計上している。
売電先は当初、北海道電力を想定していたが、新電力事業者を含めて入札で決定する方針。同部は国の再生エネルギーの固定価格買い取り制度での売価1キロワット時当たり34円以上での販売を期待する。同部は「浄水施設であるため、24時間稼働でき、1年を通じて安定した発電が期待できる」としている。
この日の経営懇話会で三浦汀介会長は「自然エネルギーの利用として魅力的な話題。学校教育現場にも(教材として)取り組みをアピールしてはどうか」と述べた。
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