青森発「はまなす」最終切符すぐ完売
update 2016/2/22 10:16
北海道新幹線開業に伴い、3月21日で運行を終える、夜行急行「はまなす」(青森―札幌間)の青森発下り最終列車と、特急「スーパー白鳥」「白鳥」(新青森−函館間)上下線の切符が21日、全国のみどりの窓口で発売された。JRが定期運行する全国最後の急行列車「はまなす」は、午前10時の発売から約40秒に完売となった。
JR函館駅では、午前5時に駅舎を開けてから鉄道愛好家らが押し寄せた。「はまなす」の切符には申告のあった人に随時整理券を配布。販売開始までに10枚が配られ、購入手続きは臨時窓口で対応したが、同駅でプラチナチケットを購入できた人はいなかった。
同7時すぎに訪れた市内の販売員中里俊之さん(41)は「スーパー白鳥」の蟹田から函館までの最終運行分を購入。「はまなすが取れなくて残念だが、キャンセルもあると思うので、直前まで駅に通って何としてでも乗りたい。いろいろな場面でお世話になってきた思いを伝えたい」と話していた。
鉄道ファンではないという市内の50代の男性公務員も、同6時50分ごろから窓口前で待機し「スーパー白鳥」の下り(函館行き)を入手。「この日は所要で青森にいるため、どうしても帰りの切符が必要で、朝早くから来た。取れて良かった」と安どの表情だった。
「はまなす」は1955年、函館−網走間の準急で登場。のちに札幌−網走間の急行となったが68年に廃止。青函トンネルが開業した88年3月に青森−札幌間の急行で復活。夜間に本州と北海道を結ぶ足として、ビジネスや旅行客に親しまれてきた。JR北海道は車両の老朽化と、新幹線開業後の同トンネルは電圧などがけん引用の機関車に合わなくなるため、廃止する。
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