本番間近、けいこに熱 14日に市民歌舞伎「初春巴港賑」
update 2016/2/10 10:13
函館の新春を彩る市民歌舞伎「第38回初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)」(実行委、市文化・スポーツ振興財団主催)が14日午後1時から、函館市民会館大ホールで開かれる。今回は歌舞伎俳優、大谷桂三さんの監修の下、「勧進帳〜安宅親関の場」などを上演。本番に向けて出演者は熱のこもったけいこに励んでいる。
今回の演目は「勧進帳―」のほか、「口上」「白浪五人男〜稲瀬川勢揃いの場」。函館舞踊協会によるステージ「寿春巴初舞(ことほぐはるともえのまいぞめ)〜春夏秋冬〜」もある。
「勧進帳―」は歌舞伎の中でも人気の高い演目で、源頼朝の怒りを買った源義経一行が、北陸を通って奥州へ逃げる際、加賀の国安宅の関での物語。武蔵坊弁慶を本間哲さん(函館市医師会長)、九郎判官源義経を菊地喜久さん(菊地喜久税理士事務所長)、富樫左衛門を実行委員長の今均さん(医療法人大夷会理事長)が演じる。
大谷さんは1月31日に函館入り。けいこは毎回2〜3時間に及び、出演者は大谷さんの細かい指導を受けながら演技力を高めている。
特に発声に力を入れ、出演者はマイクを使わずにホール最後尾まで届く声量を心掛ける。大谷さんは「だんだん熱が入り、一体感が生まれてきている。お客さんを満足させる公演を」と出演者に期待を寄せる。
今さんは「順調に進んでいる。全員が舞台でしっかり演技できるよう体調管理に気をつけていきたい」と本番に向け気を引き締めた。
入場券2000円(税込み、全席自由)。同館や市内プレイガイドなどで発売中。問い合わせは同財団(TEL0138・57・3111)へ。
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