家内安全と安産「おっぱい」に祈願
update 2016/1/18 10:24
【知内】町元町の雷公神社(大野格宮司)で17日、女性だけの祭り「十七夜講」が開かれた。米粉をお湯で練って乳房型にかたどった「おしとぎ」を神前に供えることから、通称「おっぱい祭」として親しまれている。この日は町内外から約50人が参加し、家内安全や安産を祈願した。
十七夜講の由来は、町内にある樹齢700年の神木「姥杉」の根元に乳房に似たこぶがあり、古くから母乳の出に悩む女性が願掛けに訪れていたことから、同神木にちなんだ祭りとして始まったとされている。昭和30年代前半までは夜に祭事が行われ、その日は家事などから解放された女性が踊りや歌を楽しんだ。
この日は午前9時に、氏子の女性7人が、高さ約10センチの乳房型おしとぎ2つなどを作り、神前に供えた。午後2時からは社殿に女性たちが集合。大野宮司が祝詞や参拝者全員の名前を読み上げ、玉串を捧げる神事を執り行った。
お供えのおしとぎはお神酒と混ぜ合わせ、別の円盤状のおしとぎの上に乳房を模すように載せて女性たちに配った。毎年来るという町内の女性(84)は「今年も健康で過ごせそう」と笑顔を見せていた。
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