棒二アネックス館改装へ
update 2016/1/16 10:39
棒二森屋(函館市若松町、岩岡正剛店長)は2月から、最大6000万円を投じてアネックス館の改装に着手する。昨年9月の本館地下食品売り場に続く大規模改装で、1階には道南を中心とした人気の洋菓子やコーヒーなどが味わえる「はこだてスイーツ」を新設。地階の土産物売り場はレイアウトを見直し、品ぞろえを大幅に強化する計画で、北海道新幹線開業に合わせて3月26日のリニューアルオープンを目指す。
現在婦人服ブランドが入居している1階約250平方メートルを一新。地階の美鈴コーヒーやモロゾフなどを1階に移設、宮前町と函館空港に店舗を構える「トップスポップコーン」が新規出店するほか、道南の人気菓子店の商品を並べ、同店が直営する。50席のイートスペースも用意する予定で、その場でスイーツなどを味わうこともできる。
デザインは、道南スギや赤レンガをモチーフとし、自然を感じさせるフロアを計画しているという。同店は毎年、函館・近郊の和洋菓子を一堂に集めた「はこだてスイーツフェスタ」を開いており、岩岡店長は「今後は地域の皆さんに魅力の味を日常的に楽しんでもらうとともに、スイーツを函館の新名物として発信したい」と狙いを語る。
同じ1階フロアには観光パンフレットなどを並べるほか、交通路線図や市内のイベントなどを紹介し、情報発信の強化も手掛ける予定だ。
一方、地階約600平方メートルはゆったりと買い物が楽しめるようレイアウトを変更し、通路を拡充。土産品は函館ならではの商品にこだわり、品数を大幅に増やす。地階は9月に改装した本館との連絡通路があり、「ハセガワストア」や「寿々半」など地元の人気店が並ぶ本館食品売り場との相乗効果を狙う考えだ。このほか、増加する外国人客向けに免税カウンターも新たに設置する。
アネックス館の改装工事は1階が2月1日、地階が同15日からの予定。岩岡店長は「キラリス函館と並んで駅前の2大ランドマークとしての役目を果たし、ここでしか手に入らないものを提供していきたい」としている。
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