金融出前講座 受講者1000人超
update 2016/1/10 10:19
函館市市民部くらし安心課が、高校生や大学生など若年層を対象に借金トラブルに巻き込まれないための対処法などを教える市役所出前講座「よーく考えよう!お金の話〜多重債務に陥らないために」の受講者が、開始から4年で1000人を超える見込みとなった。年々講座を開催する場が広まっており、若者への金融知識醸成の一役を担っている。
同講座は新社会人や大学生となる高校3年生を中心に、クレジットカードの性質や使い方、多重債務に陥らないための注意点を説明する目的で、2012年度から開催。本年度までに講座開催校は10校に上る見通しで、累計の受講者は1031人を見込む。
スタートの12年度は、函大付属有斗高校3年生200人と、函館商工会議所、法人会共催の新入社員セミナーの場で130人を対象に実施した。学校で開催する際は、講座の内容を広く知ってもらおうと他校の教員も参加できるように開放。年度ごとに開催校を増やし続け、本年度は新たに公立はこだて未来大や遺愛中学高校で実施したほか、1〜3月に函館白百合学園中、函館工業高定時制課程、臼尻中でも開く予定だ。
講座開始後の13年度には、市内の若者を中心にカードの名義貸しによる金融トラブルが多数発生。同課は実例を基に名義貸しや保証人になることの意味を教えるほか、携帯電話の利用料金や奨学金の返済を怠ると自らの信用情報に傷を付け、必要時にローンを組めなくなることなどを教えている。中学校では「お金の大切さ」をベースに、貯金や働くことの意味などを伝えている。
講座後に実施しているアンケート結果では、昨年11月24、26日に開催した函館短大で97・1%が「社会に出てから役立つ講座」だと答え、91・1%から講座内容を理解できたとの回答を得た。同課は学生たちの意見を参考に、クレジットカード利用によって付くポイントや、「単利」「福利」の性質などを分かりやすい言葉で説明するよう、改善を加えながら開催している。
同課はこれまで学校のほかにも、函館海上保安部や少年鑑別所職員などを対象に講座を開催している。今後も講座の場を増やしていく考えで「金融教育の重要性を一層広めたい。お金は幸せになるための道具で、自分がお金に使われるようになってはいけないということを1人でも多く伝えていきたい」としている。
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