大川団地に交流空間を、コレクティブハウスの整備研究
update 2016/1/8 10:17
函館市は3月で閉校となる大川中学校(大川町12)の跡地に建設を予定する市営住宅「大川団地」(仮称)に関し、共用の居間や台所などを持つスペースを備える「コレクティブハウス」として整備できるかどうか研究を始める。住民同士の交流や高齢者の生活支援などに有効で、市の新たな公営住宅整備の可能性を広げる一手になりそうだ。
コレクティブハウスは集合住宅の形態の一つ。一戸ずつの通常の住居に加え、住民同士が顔を合わせて懇談や食事、イベントなどが行える共用スペースを備える。国内では1995年の阪神・淡路大震災の被災地の兵庫県神戸市で「支え合い」の居住環境整備を目的に初めて採用。道内は釧路管内の釧路町が導入している。
住民同士のコミュニティー形成によって、若い子育て世代が育児について相談に乗ってもらったり、高齢者世帯の見守り活動としての機能などが期待される。市都市建設部によると、福祉の視点からサービス付き高齢者住宅の併設や共用スペースを子育てサロンの開催に開放するなど、さまざまな手法で活用できるという。
同団地は市公営住宅等長寿命化計画(2013〜22年度)で、松川(3棟72戸)と田家B団地(10棟、58戸)を統合、一部用途廃止が決まっている中道2丁目(34棟、142戸)と港3丁目改良団地(5棟48戸)からの住み替え市民を受け入れるため、大川中跡地を活用して整備。19年度から22年度までの4年間で毎年1棟48戸、計4棟192戸を整備する計画で、17年度に基本設計を行う。
市は今後、全国自治体の事例を参考にしながら導入の可否を判断する。同部は「建て替えに伴う検討を進める上で、コレクティブハウスの導入が大川地区に、どのように有効的に作用するか研究したい」(住宅課)としている。
その他の新着ニュース
- 2017年の初日の出はどこで迎える?...2016/12/31
- 年末年始に懐かしい遊びを 百人一首やかるたなど並ぶ...2016/12/31
- 道南の重大ニュース2016・下半期...2016/12/31
- 桧山この1年...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)文化...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)経済...2016/12/30
- 道南スポーツこの1年(上)...2016/12/30
- 市電に繭玉、縁起物/31日から特別ダイヤ...2016/12/29
- 北斗自慢のグルメ集合 29日まで新駅でイベント...2016/12/29
- パフィー紅白初出場、巨大コロッケCMで縁の厚沢部から声援...2016/12/28
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。