道ユニバーサル映画祭実行委 国交相表彰
update 2015/12/25 10:16
函館や北斗市民らで組織する北海道ユニバーサル上映映画祭実行委員会(島信一朗代表)が、国土交通省のバリアフリー化推進功労者大臣表彰に輝いた。同省が24日、今年度の受賞者3団体を発表した。道南地域の団体が同賞を受賞するのは初めてで、道内では5件目。来年1月22日に同省特別会議室で表彰式が行われる予定。
同会は2006年、映画のユニバーサルデザインを目指して発足。今年で第10回を迎えた上映会は、北斗市や函館市内で開かれ、ボランティアらの手によって字幕や音声ガイド、同会独自のミュージックサイン、補聴援助システム、手話通訳、要約筆記、車いす席などを整え、誰もが一緒に映画を楽しむことができる。同会が映画祭を市電車内で継続的に実施していることや地域の小中高生に対するバリアフリー啓発の取り組みなども評価され、今回の表彰につながった。
同表彰は、06年12月施行の「バリアフリー法」(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)の趣旨を踏まえ、07年からバリアフリー化の推進に多大な貢献が認められた個人・団体に贈られている。第9回となる本年度は19件の候補のうち、11月の最終選考で中央大教授の秋山哲男選考委員長ら4人の有識者が選んだ。
橋本和幸事務局長は「10周年の節目に、私たちの活動が認められる賞をいただけたことはうれしい。今後の活動の励みにしたい」と喜びを語った。
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