ガソリン5年ぶり120円台…値下げ競争に拍車
update 2015/12/17 10:24
国際的な原油価格の低下によるガソリンの値下がりが加速している。函館市がまとめた11日現在の石油製品小売価格調査結果によると、レギュラーガソリンの平均価格は前月比4・15円安の1リットル127・79円となった。同調査で130円台を割り込むのは5年ぶりで、通勤で車を使う市民や建設、製造業者などは燃料費抑制が家計、利益につながる一方、石油販売業は売上高の低下に悩まされている。
市の調査で120円台を示したのは、直近で2010年10月の129・74円。ガソリン価格の下落は、中国など新興国の景気後退で原油価格が下がっていることが背景にある。さらに石油輸出国機構(OPEC)が減産を見送ったことで供給過剰感が生まれており、函館地方石油業協同組合は「今後も小売価格が値下がる要素はある」とする。
市内小売業者は7日から16日現在で、フルサービスのスタンドで1リットル124円で販売。別のセルフスタンドでは会員対象に110円台を割り込むなど、低水準が1週間ほど続いている。
ただ、小売価格の下落は業界の低価格競争に拍車を掛け、売上高の低下を招いている。同組合によると、石油元売りの系列会社と余剰在庫製品を業者間転売品として、安価で購入する商社の間に1リットル当たり10円ほどの差があるため、競争が生まれやすいという。同組合は「年末にかけて競争が進むと、市況はより悪くなる」と危惧する。
このほかの石油製品では、家庭用灯油(1リットルホームタンク用)は平均73・14円(前月比0・58円安)、軽油1リットルで同108・6円(同4・37円安)、重油1リットルで同72・65円(1・1円安)と値下がった。
一方でプロパンガスは上昇し、5立方メートル平均で5929・74円(同6・85円高)、10立方メートルで9664・16円(同13・63円高)だった。
調査は卸、小売を兼ねる14店、小売販売の計29店で、今月11日に行った。
その他の新着ニュース
- 2017年の初日の出はどこで迎える?...2016/12/31
- 年末年始に懐かしい遊びを 百人一首やかるたなど並ぶ...2016/12/31
- 道南の重大ニュース2016・下半期...2016/12/31
- 桧山この1年...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)文化...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)経済...2016/12/30
- 道南スポーツこの1年(上)...2016/12/30
- 市電に繭玉、縁起物/31日から特別ダイヤ...2016/12/29
- 北斗自慢のグルメ集合 29日まで新駅でイベント...2016/12/29
- パフィー紅白初出場、巨大コロッケCMで縁の厚沢部から声援...2016/12/28
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。