大学進学7割「道内外」 高校生の生活実態調査

update 2016/12/21 09:43


 函館市青年センターと道教育大函館校の今在慶一朗准教授は、市内の高校生に行った生活実態調査「JK&DK大調査」の結果をまとめた。函館に愛着がある一方で、大学進学を希望する生徒のうち7割が「道内外の地域に住みたい」と回答。就職希望の生徒は半数が函館に残りたいと答えたが、進学希望の割合が高いため「全体として若者の函館離れが進行する」と分析した。

 調査は今年8月、高校13校を通じて協力を依頼するチラシを配り、生徒がインターネットで回答。学校生活や進路、暮らしぶりなどについて聞き、12校6617人のうち684人から回答を得た。

 進学希望者の6割が進学する際のポイントを「学科、専攻、コース」と選び、学ぶ内容を重視するとしたが、大学進学希望の生徒345人のうち、7割の246人が道内外での居住を希望。この345人の中で市内の既存大学の学部を増やすことを望んだ生徒は146人(42・3%)おり、「大学に設置されている学部や学科が豊富でないことが若者流出の一因」と報告した。

 また、就職希望者の50・6%が函館に残りたいと答えたことについて、今在准教授は「地元企業は歓迎すべきことだが、高等教育を受けた将来の幹部候補が函館に残りにくいとも考えられる」と分析する。

 好きな施設やイベントについては「函館山・夜景」が58・2%と最多で、「港まつり」「クリスマスファンタジー」と続いた。一方、函館に必要だと思う施設は75・1%が「大型商業施設」を挙げた。

 市立の26中学校と協力を得た高校に配布し、希望者には1部100円で販売。同センターのホームページにもデータを掲載する。問い合わせは同センター(0138・51・3390)へ。

提供 - 函館新聞社

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