東京の難波さんグランプリ イルミナシオン映画祭シナリオ大賞
update 2016/12/6 09:04
函館港イルミナシオン映画祭実行委員会は5日、「第20回シナリオ大賞」の最高賞(グランプリ)である函館市長賞に、東京都文京区の秘書、難波典子さん(42)の作品「駆けろ!駆けろ!駆けろ!」を選んだと発表した。表彰式は9日午後8時半ごろから、金森ホールで行う開会式で開かれる。
今年は全国から81作品が寄せられ、実行委が選考した10作品を荒俣宏さん(作家)、大森一樹さん(映画監督)、河井信哉さん(映画プロデューサー)の3人が11月23日に最終審査した。
難波さんの作品は、函館競馬場を舞台にした大学馬術部の青春劇。難波さんは「大学時代に馬術部に在籍した経験をもとにした」と話した上で、受賞の一報に触れ「大学時代に訪れた大好きな函館を舞台にした作品で大賞をいただくことができて、とてもうれしい」と喜んだ。
準グランプリは東京都板橋区の会社員、日登美杏さん(58)の「函館ラブ・ストーリーズ」が、審査員特別賞(荒俣宏賞)には東京都八王子市のフリーライター、赤羽健太郎さん(38)の「知花とクロミの誠実な冒険」が選ばれた。
同大賞は「街がまるごと撮影所のような函館から新しい映画や人材を全国に発信しよう」(米田哲平実行委員長)と、1996年度に開始。今年は、2013年シナリオ大賞・函館市長賞を受賞した「函館珈琲」が全国上映されるなど、20年以上続く映画祭の全国的な認知度が高まっている。
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