「米客船函館寄港を」運航会社幹部に市長が要請
update 2016/12/3 09:47
米国フロリダ州の客船運航会社「アザマラ・クラブ・クルーズ」の関係者が2日、函館港の各埠頭(ふとう)などを視察した。工藤寿樹市長は若松地区の埠頭建設計画を伝え、「街の最もいい場所にできるので客船が入ってくることを期待している。寄港時にはさまざまな支援と歓迎をしたい」と、寄港検討を要請した。
観光庁、日本政府観光局(JNTO)の招請事業として来函したのは、同社やセレブリティー・クルーズ社などを傘下に収める「ロイヤル・カリビアン・クルーズ・リミテッド」(RCCL)のプレミアム旅行商品企画開発担当マネジャーのシャンドラ・ストゥトロー氏。青森県内の視察を終えて、1日に函館入りした。
2日は港町、西の両埠頭と客船バース建設計画が進む若松地区の埠頭を視察し、市の担当者らから計画について説明を受けた。アマザラ社のクルーズ船はいずれも3万トン級で、若松の整備が進めば暫定供用段階で接岸可能となる。
市役所で懇談した工藤市長は来年7月にマイアミの同社を訪れることを伝え、ストゥトロー氏も快諾した。懇談後、2019年シーズンの函館寄港の可能性について同氏は「何とも言えない」としつつ、日程や航行ルートの途上によっては有力な寄港地になるとの認識を示した。
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また、視察に先立って遺愛女子高校を訪問。英語科2年生が英語のスピーチで客船寄港時の活動などを紹介し、賛美歌やいか踊りも披露して函館の魅力をアピールした。司会を務めた2年の金注延(キム・チュウヨン)さん(17)は「寄港地が決まる過程に触れることができて良かった。準備の時間は短かったけれど、後輩たちのためにという気持ちで取り組みました」と話していた。
同氏は「(同校訪問は)今回の日程のハイライト。通訳ボランティアの活動を勉強として取り組んでいることは素晴らしい」と述べた。
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