おせち商戦本格化 少人数用や高級品が人気

update 2016/11/21 09:43


 12月を目前に函館市内、近郊の大型小売店などではおせち料理の予約販売が始まり、各店とも例年の人気商品や趣向を凝らしたオリジナルおせちの販売に力を入れている。近年では、家族構成の変化により、2〜3人前と比較的小さな商品が人気を集める一方、高額なおせちの売れ行きも好調で、各社とも消費者のニーズに合わせてさまざまな種類や値段の商品を打ち出し、早期の予約完売を目指している。

 棒二森屋(若松町)は市内ホテルのおせちなど約40種類を用意。今年は新たにスパ&カーサ函館・レストラン「喰いどころ はら田」による、同店オリジナルおせち(税込み2万7000円)が加わりラインアップも充実。「少人数の家庭でも食べきれるサイズが人気を集めている」(同店)という。また、今年から電話予約を再開し、いずれの商品も売れ行きは好調だという。

 イトーヨーカドー函館店(美原)では、ふるさとおせちや少量おせち、洋風おせちなど、テーマに合わせてさまざまな商品を用意。「小さな子どものいる家庭などでは、和洋折衷のおせちが人気を集めている」(担当者)という。同店では1〜2万円前後が売れ筋で、セブン&アイグループの総合ネット通販「オムニセブン」でも限定おせちを販売している。

 丸井今井函館店(本町)は、道内のホテルや料亭、市内の老舗レストランのおせちなどを用意。昨年人気だった「みなとの森」の特製おせち三段重(税込み2万6000円)が今年も好調だという。また、3万円前後高額なおせちも人気で、すでに完売してしまった商品もあるという。ピークは12月初めごろと見ているが、「商品の売れるスピードが例年に比べ早い」(担当者)とし、早期の予約を呼び掛けている。

 イオン北海道はイオン湯川店(湯川町)や上磯店(北斗市七重浜)、インターネットショップで予約受け付けを実施中。全国版21種類、道内版20種類の計41種類と豊富な品ぞろえが特徴。このうち道内オリジナル商品のレストラン「黒島」による黒島の至福フレンチ・三段重(税込み2万520円)がおすすめだという。

 テーオーデパート(梁川町)は全国各地の料亭おせちを中心に商品を展開。1万円台の手ごろなおせちを多く用意しており、高齢者世帯や若い家族が気軽におせちを楽しめるようにしたほか、五島軒の人気おせちなども取りそろえている。同店ではピークを12月上旬とみている。

提供 - 函館新聞社

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