努力で全国入賞つかむ 五稜郭支援学校の嶋君、平田君

update 2016/11/20 09:44


 函館五稜郭支援学校(赤松拓校長)の2年生2人が、10月に行われた全国大会で入賞を果たした。日々の努力が実を結び、好結果を残した2人は「メダルを取れてうれしい」と笑顔を見せている。

 嶋伽月(かづき)君(17)は、山形県で行われた「第36回全国障害者技能競技大会」(通称・アビリンピック)のワードプロセッサ部門で3位に輝いた。文書作成ソフトを使い、文章や図、表などの機能の習熟度を競う種目で、社会人を含む41人が参加した。

 昨年10月に出場が決まってから、過去の大会で出された問題を解き続けた。1年間に及ぶ特訓が実り「本番は人が多くて緊張したが、メダルを取れて良かった」とはにかむ。

 また、10月のアビリンピック道大会のパソコン入力競技部門でも最優秀賞を獲得し、来年の栃木大会への出場権を得た。「次は金賞を取って、将来はパソコン技術を生かした仕事に就きたい」と話す。

 平田竜也君(16)は、岩手県で開かれた「第16回全国障害者スポーツ大会『希望郷いわて大会』」の知的障害少年800メートルで2位、1500メートルで7位に入賞。強風でコンディションの調整に苦しんだものの、「楽しく走れた」とにっこり。

 中学3年から陸上を始め、現在は陸上部に所属。同校にはグラウンドがないため、五稜郭公園や校内を走っているという。大沼の周囲約14キロを駆け抜ける今年の「大沼グレートラン」で2位に入るなど、実力は折り紙付き。次の目標は「来年のグレートランで優勝すること」と声を弾ませている。

提供 - 函館新聞社

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