「田家の湯」復活オープン1年 無料送迎、工夫で人気

update 2016/10/22 09:32


 函館市田家町5の公衆浴場「田家の湯」が21日、復活オープンから丸1年を迎えた。「地域の憩いの場になれば」と1年前に復活を決めた木村正裕代表(60)は「この仕事が楽しくてたまらない。これからも皆さまと一日一日を大切にしていきたい」と顔をほころばせる。

 「田家の湯」は、2007年に火災で焼失し、閉店を余儀なくされた「田家湯」の利用者から再開を望む声を受けて、木村さんが復活を目指して一念発起。昨年、銀行などから融資を受けて総工費1億2000万円をかけてオープンした。

 薬湯や近隣地域への無料送迎、6歳未満の幼児無料サービスなどが人気で、木村さんは「一日の疲れを洗い流したきれいな姿で『ありがとう』と言われると、良い仕事をさせてもらっているなと感じます」と目を細める。

 利用者は、夫婦から家族連れ、単身者、お年寄りなどさまざま。道公衆浴場業生活衛生同業組合がまとめた今年の道内の一日平均の入浴者数87・2人に対し、田家の湯は秋口のピーク時で一日平均150人の来客があったという。中でも未就学児の入浴無料は家族連れに好評といい「公衆の場でお風呂の使い方を学んでもらえるきっかけになるのでは」と期待する。

 また、近隣地域への無料送迎は、車両を持たない移動困難な高齢者などを対象に、木村代表が自ら車両で送り迎えするサービス。「移動にお困りでも元気な方ばかりで、いろんな話が聞けるので楽しいですよ」と笑顔を見せる。

 今後は「寄席などを企画したい」とも話し、さらなる地域の憩いの場づくりを目指していく。無料送迎の日程などは相談に応じるという。

 営業時間は午後2時〜同11時。水曜定休。入浴料は中学生以上440円、小学生140円。問い合わせは同店(0138・42・1126)。

提供 - 函館新聞社

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