ギラン・バレー症候群と闘う漫画家たむらあやこさんがイラスト展

update 2016/10/13 09:46


 難病「ギラン・バレー症候群」と闘いながら、函館で漫画家として活動するたむらあやこさん(36)=本名・田村紋子=のイラスト作品展が12日から、丸井今井函館店(本町32)で始まった。療養中や仕事の一環で描いたものなど約70点を展示。たむらさんは「上達していく課程を見て楽しんでほしい」と話している。18日まで。

 たむらさんは准看護師として働いていた2002年に発病し、2年余り入院生活を送った。退院後も自宅で寝たきりの状況が続いたが、症状が落ちつき始めた06年ごろから、もともと好きだった絵やイラストを描き始め、生きる糧とした。

 11年には漫画に挑戦。自身の闘病体験をコミカルに描いたエッセー漫画「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!」が15年に漫画雑誌「モーニング」に連載されたほか、今年4月には単行本も発行された。

 絵を始めたころは病気の後遺症で手足が自由に動かなかったため、母久子さん(65)に指先に絵の具をつけてもらって描いていたという。初めての完成作品は1日かけて描いた金魚で、会場にはその原画を複写拡大して展示している。

 他にも、竜や猫、猿、羊など色彩豊かに描いたイラストが並び、来年発行の年賀状のイラスト素材として採用された原画や、ボールペンだけで精密に仕上げた初期の作品も展示されている。

 初日は写真撮影会が開かれ、たむらさんの知人やファンらが来場した。「昔の作品を見ると懐かしさを感じます。このような機会をいただきありがたい」とたむらさん。現在、次回作の執筆に取り組んでおり「漫画の執筆が優先になりますが、イラストの依頼にもできる限り応じていきたい」と話す。

 16日正午からは、たむらさんのサイン会が開かれる。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです