若松埠頭整備に6億3000万円 国の補正予算で調査・設計費
update 2016/10/12 09:42
国の2016年度の第2次補正予算案が11日の参院本会議で可決、成立した。道開発局関係分では、函館市が事業要望をしていた若松地区のクルーズ船専用埠頭(ふとう)整備に向けて、調査、設計などに充てる予算6億3000万円が計上された。中心部に近い同地区に専用埠頭が整備されることで、高い経済効果や中心街のにぎわい創出が期待される。
大型クルーズ船の受け入れ環境整備は、21世紀型のインフラ整備の一環。東アジアを中心とした急激なクルーズ需要増加を背景に、全国で総事業費184億6000万円を計上。道内の重要港湾では函館のほか、稚内、小樽港に関連の整備予算がついた。
函館市は長年、市中心部に位置する若松地区への埠頭整備計画を持ち、9月に函館港地方港湾審議会で港湾計画の変更を決定。計画では、市青函連絡船記念館摩周丸の右舷側にある2基のドルフィン(係留施設)を改修し、水深10メートル、延長360メートルの岸壁を整備し、最終的に12万トン級の大型客船の係留可能な岸壁とする。市はしゅんせつ実施前でも4万トン以下の客船の航行は可能だとして、暫定供用も視野に入れながら事業採択を要望していた。
事業完了時期、全体事業費について道開発局港湾空港部は「今後の調査、設計などを進める中で明らかにしていく」としている。
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