スケトウ初水揚げ

update 2016/10/3 09:49


 道南太平洋海域(渡島、胆振、日高管内)のスケトウダラ刺し網漁が解禁され、2日早朝、渡島の各漁港に初水揚げがあった。岸壁では家族総出でスケトウを刺し網から取り外す作業が行われ、浜は活気に包まれた。漁期は来年3月末まで。

 渡島では、漁場形成が早い鹿部、南かやべ、えさん(椴法華)の3漁協が1日から操業。函館市南茅部地区の川汲漁港は、2隻が前日に仕掛けた網を引き揚げ、1隻が午前3時40分ごろ、もう1隻が同4時45分ごろ帰港した。

 家族らは慣れた手つきで刺し網から素早くスケトウを外し、大箱に詰めて鮮度を保持。すり身の原料やタラコなどに使われる。

 渡島の総合船団長で川汲町の福嶋靖美さん(59)は「初漁としてはまずまず。魚は幅広く分布しているが、ちょっと魚体が小さい。4、5歳魚が主体のような気がするので、今後漁が続くかもしれない」と話していた。

 道総研函館水試の調査で、恵山沖に強い魚群反応があったため、恵山寄りに網を入れた漁業者が多かった。道南太平洋の今季の漁獲枠は前年度比400トン増の4万8500トン。

提供 - 函館新聞社

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