青函DC閉幕 周遊ルート造成に成果
update 2016/10/1 09:44
JRグループなどによる大型観光企画「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(青函DC)」が9月30日に閉幕し、JR函館駅などでは旅行客を見送るイベントが開かれた。期間中は青函圏をめぐる多数の旅行商品が発売され、中でも函館―大間間を結ぶフェリー「大函丸」を活用した新たな周遊ルートが人気を呼ぶなど、DCは一定の成果を挙げたと言えそうだ。関係者は手ごたえをつかむともに、効果の持続に向けた次の一手の準備を急いでいる。
青函DCは、JRグループと青森県、道南の11市町などが連携して7月から展開。北海道新幹線開業による時間短縮効果を生かし、津軽海峡圏の広域観光をPRしてきた。
「需要は想定以上」と話すのは、大函丸と新幹線を組み合わせた旅行商品を企画した阪急交通社(大阪)。東京を発着し、2泊3日で函館や大間、下北半島をめぐるツアーをDCに先駆けて4月から販売。8月までの利用客は約7000人に上るといい、「時にシニア層の人気が高く、満席となることも多かった」(広報部)とする。
同区間の航路を運航する津軽海峡フェリーによると、4〜8月の利用者は前年同期と比べて9000人程度増えているといい、大函丸をツアーの行程に組み入れる旅行会社は、増加傾向にあるという。
DC事務局を務める青森県観光連盟の石川隆洋理事は「青函圏の新たな周遊ルートとして提案できたのは成果」とした上で「青函を一つの観光エリアとして発信する取り組みは道半ば。DCの後こそが大事だ」と気を引き締める。今後は、来年7〜9月に予定する後継企画「アフターDC」に向けた準備を本格化させる考えだ。
青函DC最終日を迎えたこの日は、JR函館駅や新青森駅などでおもてなしイベントが開かれた。このうち、函館駅ではJR北海道函館支社の社員や函館湯の川温泉旅館協同組合、青森県の観光関係者など約20人が、JR函館駅内の連絡通路に立ち、旅行客らの出迎えや見送りを行った。
通行する観光客らに「ようこそ函館へ」「また来てください」などと声をかけながら、リンゴや北海道新幹線ラベルの水などを贈呈。思わぬプレゼントに旅行客は笑顔を見せていた。また、青函DCマスコットキャラクター「いくべぇ」や、ご当地キャラクターのイカール星人なども登場し、多くの人が記念写真を撮りながら函館での思い出を作っていた。
その他の新着ニュース
- 2017年の初日の出はどこで迎える?...2016/12/31
- 年末年始に懐かしい遊びを 百人一首やかるたなど並ぶ...2016/12/31
- 道南の重大ニュース2016・下半期...2016/12/31
- 桧山この1年...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)文化...2016/12/31
- (ニュースファイルこの1年)経済...2016/12/30
- 道南スポーツこの1年(上)...2016/12/30
- 市電に繭玉、縁起物/31日から特別ダイヤ...2016/12/29
- 北斗自慢のグルメ集合 29日まで新駅でイベント...2016/12/29
- パフィー紅白初出場、巨大コロッケCMで縁の厚沢部から声援...2016/12/28
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。