避難、停電、通行止め…市民ら不安な一夜

update 2016/8/31 09:40


 台風10号は30日夕方、道南地方に急接近した。函館市は土砂災害の恐れがあるとして、市内全域に避難所を開設。沿岸部の東部4地域を中心に住民が身を寄せた。道南全域では国道、道道の通行止めや停電が相次ぎ、雨と暴風の中で不安な一夜を過ごした。

住民ら避難所に続々 恵山地区

 恵山地区では住民らが恵山中学校などに続々と身を寄せた。徐々に風と雨が強まる中、同地区では断続的に停電も発生し、住民らは不安な一夜を過ごした。

 御崎町無職の泉富美雄さん(75)は午後5時半ごろ同校に避難。「家の裏が山で、がけ崩れなどに備えて早めに来た。早く台風が過ぎ去ってほしい」と話した。同6時半ごろ、近隣の住民が運転する車で同校に駆けつけた同町無職の長田キヨさん(95)は「暗くなってからでは歩けないので、隣近所の人と一緒に避難した。家のそばまで高波がせまっていたので心配です」と不安そうな様子で話していた。

 同地区では午後8時現在、2カ所の避難所に8世帯14人が自主避難している。

提供 - 函館新聞社

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