縄文、アイヌ文化を発信 新駅に展示スペース
update 2016/8/25 09:28
【北斗】道は24日、北海道新幹線で訪れる道外客に向け、新函館北斗駅2階南北連絡通路壁面に、縄文文化やアイヌ文化を紹介する展示スペース「北海道の文化」を開設した。展示物だけでなく、映像や音声も使い、縄文とアイヌ民族の魅力を発信する。
道は開業後、駅に併設する北斗市観光交流センター1階のイベントスペース内で、アイヌや縄文に関する展示を暫定的に行っていた。今回、同センター2階に展示スペースを確保、880万円の事業費を投じ整備した。道が鉄道の駅で本格的な展示を行うのは初めて。
長さ10メートル、高さ2メートルのスペースに約60点を展示。アイヌはルウンペ(木綿衣)やムックリ(口琴)、トンコリ(五弦琴)、イクパスイ(祭具)などが並び、縄文は土器や石器、土偶などの遺物を展示している。展示物の内容を検索できるタッチパネルも置いた。
大型スクリーンが2台あり、1台は北海道の歴史・文化の映像、もう1台は歴史年表を日本語、英語、中国語(簡体、繁体)、韓国語で表示。木製キッズパネルやデジタルパズルも設置し、子どもも楽しめる。
道博物館協会加盟館園118カ所の案内地図も作った。デジタル機器の利用は午前9時〜午後7時。
道文化振興課の辻屋雄司主幹は「展示を通じ、本道の特色ある文化の一端に触れてもらいたい。博物館の情報も得て、道内各地に足を延ばしてもらえればうれしい」と話している。
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