特定健診 受診率向上へあの手この手

update 2016/8/24 09:35


 函館市は、国民健康保険加入者を対象に6月から実施している特定健康診査の受診率アップに向け、過去2年間と本年度にまだ受診していない約3万1000人に対し、受診を勧めるはがきを22日までに送付した。本年度はオプション検査が無料になるクーポン券の対象を拡大したほか、未受診者に対する「電話作戦」も新たに始めており、市はあの手この手で受診率向上を図っている。

 特定健診は、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病予防を目的に実施。メタボリックシンドロームに着目し、主に血液検査や尿検査、血圧測定などを行う。本年度の対象は約5万160人。

 勧奨はがきの送付は2010年度に始め、11年度からは年2回(15年度を除く)実施している。対象者は国保に加入している40〜74歳(今年4月1日現在)で、2014、15年度の未受診者および8月12日までの未受診者。はがきにはイラストを用い、表面には総合保健センターや医師会健診検査センターでも受診できるとアピールしている。

 受診率は、14年度29・4%、15年度29・2%と伸び悩んでおり、本年度は無料受診券の配布に加え、本年度に40、45、50歳を迎える人に胃がんリスク検査などが無料になるクーポン券を送付。通常6500円かかるオプション検査が無料となる。

 また、電話作戦は7月からスタート。在宅率が高い午後5時半ごろから7時半ごろにかけて対象者に電話で受診を勧めており、今後も月1回ペースで行っていく考えだ。

 勧奨はがきはインフルエンザが流行する前の11月にも送る方針。市市民部国保年金課は「特定健診を一度受診すると、安心して次の年に受けない人もいると聞いている。毎年受けて自分の体を知ってもらい、投薬に頼らない生活習慣づくりにつなげてほしい」としている。

提供 - 函館新聞社

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