柏稜高生がコンブ漁の魅力学ぶ 渡島総合振興局の水産塾
update 2016/8/18 09:58
渡島総合振興局は17日、「渡島水産塾」と銘打った漁業体験学習を、函大付属柏稜高校の生徒18人を対象に函館市南茅部地区で開講した。おぼろコンブ削り体験や施設見学、座学を通じ函館の基幹産業であるコンブ漁への理解を深めた。
同校野球部の1、2年生男子18人が参加。かまだ商店の工場では、2班に分かれて衛生管理の万全な工場見学と、おぼろコンブ削り体験を実施。おぼろコンブはガゴメコンブを使い、職人が手作業で行う伝統的な製法。生徒たちは職人の手ほどきを受けながら、専用の包丁でガゴメの表面を丁寧に削り取っていった。職人は「薄ければ薄いほど、おいしいコンブになる。汁物に入れたとき、透き通った色になり、月がぼんやりとかすんでいる夜(おぼろ月夜)のように見える」と伝授した。
2年の工藤優君(16)は「力の入れ具合を加減するのが難しかった。貴重な体験ができて良かった」、吉田圭吾君(17)は「力作業はきつかった。おいしいものを作ってくれる職人の努力に感謝したい」と笑顔を見せた。
その後、南かやべ漁協の吉崎欣也常務の案内でコンブの乾燥小屋、種苗センター、直販加工センターを見学。市南茅部総合センターに移動し、昼食に地元名産の「中空土偶弁当」や、とろろコンブ汁を試食。座学では、北海道青年漁業士の高谷大喜さん、今津寿史さんが漁業の魅力ややりがいを話した。
水産塾は、人口減少対策の一環として2015年度から5カ年で取り組む。本年度は9月26日にも、第2弾の活動として清尚学院高の生徒を対象に行う予定。
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