江差の山本さん、姥神祭の山車の模型つくり郷土の魅力発信

update 2016/8/3 09:46


 【江差】町内新地町で「ダイニング居酒屋 優」を営む山本優人さん(50)は、道内最古とされる祭り「江差姥神大神宮渡御祭」(9〜11日)で町内を練り歩く山車(やま)の模型(長さ、高さともに約30センチ、幅17センチ)をつくるなどし、まちの魅力発信に努めている。最新作は10分の1サイズで「細部も納得いくまで時間をかけて仕上げた。江差が一番にぎわう姥神祭までもう少し。楽しみです」と話している。

 模型づくりは2年ほど前から始め、「姥神祭の良い雰囲気を店内でも味わってもらえれば」と思い、仕事の合間に行っている。ヒノキ材を組み合せて色付けし、豪華な飾り部分は京都から取り寄せるほか「(部品が)販売されていない場合は自分で型をこしらえて作る」というこだわりぶりだ。

 これまでに10台を制作。精巧な仕上がりが評判で「自分の町内の山車もつくってほしい」という依頼もある。「材料代をいただく限り、ミリ単位で正確につくることを心掛けている。譲る相手に喜んでもらいたい」とし、今夏は橋本町と茂尻町の山車を3カ月ほどかけて制作。「途中で納得できず、4回作り直してようやく完成。来週の姥神祭前に届けることができてほっとした」と笑う。

 このほか、13台の山車にちなんだ色合いのカクテルを居酒屋メニューに取り入れてPRするなど、祭りに向けてまちを盛り上げている。

提供 - 函館新聞社

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