夏本番 港まつり開幕
update 2016/8/2 09:44
函館港まつり(実行委主催)が1日、函館市内で開幕した。初日はグルメイベントや花火大会などが催され、多くの市民や観光客が函館最大の夏祭りの幕開けに胸を躍らせた。
●高田屋嘉兵衛しのぶ、6年ぶり追悼式
江戸時代後期に海運業で函館発展の基盤を築いた豪商高田屋嘉兵衛の顕彰・追悼式が1日、宝来町の高田屋嘉兵衛銅像前で開かれ、献花や舞踊奉納で「箱館発展の恩人」をしのんだ。
顕彰事業は6年ぶりで、嘉兵衛が生まれた兵庫県淡路島から洲本市五色町の商工関係者2人のほか、地元関係者約30人が参列した。
今年4月に発足し、式を主催した箱館高田屋嘉兵衛顕彰会の松田俊司会長はあいさつで、式典に合わせて銅像(1958年建立)を函館商工会議所などの寄付により約230万円かけて修復したことに触れ、「本日の嘉兵衛翁が一段と晴れがましく、りりしく見える」と述べた。
銅像に手を合わせた五色町商工会の砂尾治会長は「顕彰式典の復活はうれしい。継続を願っている」と目を細めた。続いて花泉舞衛社中が「北前船」「高田屋嘉兵衛音頭」の2曲を舞踊奉納し、式典に彩りを添えた。
●豚丼やカルビ串 十勝の食に舌鼓
十勝を代表するグルメが堪能できる「2016大門×とかちうまいもの広場」(太陽流通、帯広物産協会主催)が1日、松風町の大門パーキングで始まった。料理の匂いに誘われて、大勢の客でにぎわった。
十勝豚丼や豊西牛カルビ串、十勝牛ジャンボフランクといった魅力がずらりと登場。本場の味が手ごろに楽しめるとあって、子どもから大人まで列を作り買い求めた。また、会場には十勝エリアをPRするブースも設けられ、JR帯広駅周辺で9月2日から3日間開かれる食と音楽のイベント「とかちマルシェ」などをPRした。
七飯町の公務員内藤雄太さん(38)は「豚丼を食べたが、肉がやわらかくてとてもおいしかった。帯広へ行く機会があったら、ぜひまた食べたい」と話していた。
2日も午前11時から午後9時まで行う。雨天決行。
●手にビール祭りを堪能
松風町のはこだてグリーンプラザには、露店がずらりと並び、夏休み中の学生や家族連れでにぎわいを見せた。ビアガーデン「大門ビアパーク」(函館都心商店街振興組合主催)には、夕方から仕事帰りの会社員などが続々と訪れ、祭りの雰囲気を堪能していた。
浴衣で来場した函館市大森町の会社員川島真之介さん(26)と本通のアルバイト山本結乃さん(24)は「夏といえば港まつり。5日間思いっきり楽しみたい」と笑顔だった。
「大門―」は5日までの午前11時〜午後10時。問い合わせは同組合(TEL0138・23・6991)へ。
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