函館四十雀70 元気はつらつ全国制覇
update 2016/6/23 09:48
サッカーの第16回全国シニア大会(日本サッカー協会主催)が4、5の両日、長野県松本市で開かれ、道代表として出場した函館四十雀70(川合正芳監督)が70歳以上の部門でグループ優勝した。同部門での優勝は初。出場チームの多くは都道府県の選抜チームの中、単独チームで、さらには設立50周年という節目での優勝という快挙にメンバー一同が喜んでいる。
大会は60歳以上と70歳以上の2部門が行われ、昨年9月の道予選を制した函館四十雀が出場した70歳以上の部門には全国から16チームが出場。同部門には決勝ラウンドはなく、4つのグループに分かれてリーグ戦でグループ優勝を争った。
初戦で兵庫県シニア選抜と対戦。前半に先取点を挙げ、後半にも追加点を奪い2−0で勝利。続く茨城シニアとの試合では先制されたが、前半中に同点とすると、後半は2ゴールを奪って逆転勝ち。最終戦は広島県選抜に前後半で2点ずつ取り、4−0で完勝し、3連勝で優勝を決めた。
中石勝男主将(72)は「単独チームとあってチームワークが良く、1試合(20分ハーフ)を通じて函館が一番走れていた」と勝因を語る。川合監督(71)も「しっかりと守備から入り、攻撃につなげようと試合に臨んだ。それが3試合で9得点1失点という結果につながった」と笑顔を見せた。
大会前は最低でも週2回は練習し、函館四十雀の60代チームと練習試合を重ね、全国の強豪のスピードを想定したトレーニングを続けてきた。北海道のチーム、さらにはシニアにとって課題なのが冬場の体力維持だが、函館四十雀では冬場もフットサルでプレー感覚を養ってきた。また、函館フットボールパークが昨年オープンしたことで中石主将は「シーズン早くから外で練習できるようになったことが大きい」と話す。
こうした取り組みに加え、道教大函館の監督を務める田中和久(70)や、岩手県のシニアでプレーしてきた似内宥治(72)ら新たに70歳以上のチームに加わった戦力が活躍。大病を患い約1年のブランクがあったディフェンスリーダーの伊藤隆(70)も全試合フル出場し、チームをけん引した。
来年も連覇することが目標だといい、川合監督は「この年でもサッカーができることに感謝し、全員でまた全国大会に出場したい。そのためには今年9月の道予選で負けないようにしたい」と意気込みを語っていた。
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