特殊詐欺 歌って防止を

update 2016/5/14 10:34


 特殊詐欺被害防止に役立てようと、道警函館方面本部の小笠原和美本部長が警視庁広報課長時代に作詞・作曲した被害防止ソング「まさかの坂道」の函館編が完成し、13日に函館市内で開かれた啓発活動で初披露された。2番の作詞は、函館で起きた事案を基に同本部の警察官が担当。港町函館に合うムード感漂う“作品”で評判も上々。小笠原本部長は「皆さんに少しでも口ずさんでもらい、被害防止につながれば」としている。

 「まさかの坂道」は、小笠原本部長が振り込め詐欺被害者に会って話を聞く中で、「まさか私が。まさか僕がだまされるなんて…」と、被害者が事件に巻き込まれて初めて抱く後悔の念を歌で表現。メロディーは小笠原本部長が口ずさんだものを録音、それを基に警視庁音楽隊が楽譜にした。広報課長だった2014年2月まで東京の啓発活動で活用した。

 函館編は、市役所の職員をかたる還付金詐欺手口を分かりやすい歌詞にした。「まさかの坂はそこにある ATMでお金は戻りません」と甘いわなにだまされないように、注意を呼び掛ける。

 13日に函館市芸術ホールで行われた春の地域安全運動(11〜20日)の総決起大会で、警察官と町会関係者ら30人が、道警音楽隊の演奏に合わせて合唱。スナックのカラオケのような和んだ雰囲気ながらも、的を射た防犯メッセージも伝わり、会場から大きな拍手が起きた。

 同本部は、函館編を今後の啓発活動で積極的に活用していく。

※2番の歌詞

 ある日の午後に 電話が鳴ったの

 市役所ですが お金が戻ります

 ああ良かった 臨時のボーナス

 すぐに駆け込んだ最寄りのATM

 言われたとおりに ボタンを押したら

 あっという間に だましとられてた

 まさかの坂はそこにある

 ATMでお金は戻りません

提供 - 函館新聞社

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