34年前のサミット料理いかが

update 2016/5/11 10:30


 三重県で26、27の両日開かれる伊勢志摩サミットにちなみ、函館市白鳥町17のフランス料理店「イリュージョン」は、1982年にフランスで開かれたベルサイユサミットの晩さん会で実際に各国首脳が味わったコース料理を再現し、16日から提供する。伝統的な肉料理やスイーツなど5品で、サミットならではの味と雰囲気を紹介する。

 オーナーシェフの岩城浩司さん(65)は、同サミットの料理総指揮官を務めたミシェル・パスケ氏と友人で、2008年には洞爺湖サミットに合わせてパスケ氏からレシピや盛りつけを教わり、ベルサイユサミットのメニューを提供した。料理の再現は今回で5度目。

 サミットは82年6月4〜6日に仏ベルサイユ宮殿で開かれ、ミッテラン仏大統領やレーガン米大統領、鈴木善幸首相ら各国首脳が出席した。3度あった晩さん会のうち、今回は6日に供された「オマール海老・サーモン・有機野菜のモザイク仕立て」「フランス仔鴨のロースト赤すぐりと黒すぐりのソース」など5品を再現。桃を赤ワインでじっくりと煮込み、その下にアイスクリームを敷いたデザートやチーズ、トリュフチョコレートなどもあり、スイーツ好きも楽しめる。

 歴史的な食器を使った晩さん会にならい、同店でも18世紀後半のナイフやフォークを用意する。岩城さんは「各国首脳は食事にかける時間がなかったため、一品一品にボリュームがある。クラシックな料理とデザートを楽しんで」と話している。

 サミット料理の提供は6月30日まで。料金は1人5000円(税別)で、予約が必要。営業は午前11時〜午後2時と午後5〜10時。水曜定休。問い合わせは同店(TEL0138・40・3703)へ。

提供 - 函館新聞社

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