自動車税は納期内に 納税率向上へ渡島総合振興局が対策
update 2016/5/5 10:25
渡島総合振興局は、本年度の自動車税の納期内納税(31日まで)に向け、対策に乗り出した。渡島の納期内納税率は毎年順調に実績を伸ばしているが、2015年度は72・4%と全道平均(74・2%)を下回った。インターネットを利用したクレジットカード納税手続きが始まって2年目を迎え、より身近な納付方法をPRし納税率向上を目指す。
同振興局によると、本年度の課税状況(函館運輸支局管轄、函館ナンバーで定置場が渡島管内)は課税件数が前年度比0・9%減の14万3165台、課税額が同1・4%減の51億2000万円。減少は軽自動車への移行が進んだため。納税通知書は9日に送付する。
対策では、ラジオ3局にスポットを計275本打ち、ドライバーらに納税を呼び掛ける。新聞広告は2紙で15、29両日に掲載予定。このほか、函館市電のカラー電車1両の外側板を「自動車税 納期限は5月31日です 納期内に必ず納めましょう」と表示して訴える。
また、函館、北斗両市内の歩道橋2カ所に納期限を知らせる横断幕(計3枚)を設置。市町広報誌5月号に納税を呼び掛ける記事の掲載を依頼したほか、市町や官公署、企業500カ所にポスターを郵送。電光掲示板付き自動販売機や大型ビジョンを使った広報も行う。
4月19〜22日には、職員が従業員数や店舗数の多い企業29社を訪れ、従業員の納税を徹底するよう要請した。
渡島の納期内納税の実績は15年度が2・6ポイント増の72・4%で、全道順位は総合振興局・振興局と道税事務所21カ所中18位。全道(74・2%)も全国42位と下位に甘んじている。同振興局は「渡島は毎年順調に数字を伸ばしているが、全道で見るとまだ低い。漁村部を抱え、低所得者が多い地域ほど実績が低い傾向にある」(納税課)と説明する。
クレジット納税はパソコンや携帯電話を使い、24時間納付手続きができるメリットがある。クレジット会社で分割払いまたはリボ払いが選択可能で、1台につきシステム利用料324円が必要。
同課は「道の年度当初の貴重な自主財源なので、期限までに納税をお願いしたい。納期内にやむを得ず納められない場合は、早めに相談を」と呼び掛けている。相談は同課(TEL0138・47・9403)へ。
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