調停委員38年の歩みつづる 山崎弁護士が冊子「回顧」

update 2016/5/3 10:36


 山崎総合法律事務所(函館市時任町2)の弁護士、山崎英二さん(69)が、38年間続ける調停委員としての歩みを冊子「回顧―私と調停とのかかわり―」(A5判、33ページ)としてまとめた。7期14年務めた函館調停協会長(兼連合会長)の活動も交え「後進の調停委員の参考に少しでもなればと、また一般市民の皆さまが調停制度の理解を深めることに役立ててもらえれば」としている。

 山崎さんは、1978年に32歳で民事調停委員に。一般では40歳以上の採用だが、当時函館で弁護士が少なかったことから、裁判官1年と弁護士2年、法曹歴3年目の山崎さんが重責を担うことになった。

 4月22日の函館調停協会の定期総会で、会長を退任するにあたり「本業の弁護士業務を通じては得られない多くのことを学び、物事を多面的に見られるようになった。何よりも多くの調停委員との出会いを通じて、人の輪という大きな財産を得られた」と感謝の思いを込めて関係者に冊子を届けた。

 調停について「訴訟と相違して申し立ての手続きも難しくなく費用も余りかからず、かつ弁護士に頼まなくても本人でできる。調停委員が仲に入って紛争を法と条理に従って話し合いで解決する制度」とし、「日常生活で法的に困ったことがあれば、解決に役立つ制度なのでぜひ利用を」と呼び掛ける。

 回顧で「調停委員の仕事は、裁判所から任ぜられる刑事事件の国選弁護人や破産事件の破産管財人と同じく、弁護士の仕事の延長上と考えている」とする。

 冊子は製本以外、事務所スタッフの手づくりで300部製作。発送先の全国各地から、ねぎらいの言葉や励ましがあり「本当にありがたい」と山崎さん。

 残り30部を希望者に活用してもらいたいとする。問い合わせは同事務所(TEL0138・51・1100)へ。

提供 - 函館新聞社

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