平日利用や乗り換えに課題 市長、ICカード導入に意欲

update 2016/4/26 10:29


 函館市の工藤寿樹市長は25日の定例会見で、開業1カ月を迎えた北海道新幹線の課題として、オフシーズンの平日の利用率と在来線への乗り換えの不便さを挙げた。新函館北斗―函館間を結ぶアクセス列車「はこだてライナー」改札でのICカード導入に関し、「JR北海道に検討を要請したい」と意欲を示した。

 JR北の発表によると、4月1〜10日の1日当たりの平均乗車人数は、休日が約5800人で、平日は約3900人。同市長は魅力的な街並み「ガーデンシティ函館」の整備推進や食の産業化など中長期的なまちづくりを進めるとともに、民間団体や自治体ごとに開いているさまざまなイベントを集約し、函館全体での魅力発信につなげたいとした。

 新函館北斗駅から函館駅まで在来線で移動するためには、ICカード非対応のため、十数分の間に切符を購入して乗り換えなければならない。開業日の3月26日には、新函館北斗駅を発車する複数のライナーが定刻を遅れた。

 観光客からの不便との声をくみ取り、同市長は「すぐの導入は難しいが、将来的には(IC化は)必要。今後市町村やJRと新幹線について話し合う機会があると思うので、その時に申し上げていきたい」と前向きな姿勢を見せた。

 このほか、江差線の経営を引き継いだ第三セクター「道南いさりび鉄道」に関し、「乗車料金の値上げなど地元利用者への跳ね返りを少なくするためにも、観光列車化を注視しなければ」とし、「経営赤字を減らせるのであれば、積極的に自治体での支援を考えていきたい」との見解を示した。

提供 - 函館新聞社


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